間違えると笑われる-肥水不流外人田中国で生活・仕事
肥水不流外人田[féi shuǐ bù liú wài rén tián]
「肥水不流外人田」、このことわざを初めて見た外国人は、こう考える人が多いようです。調べたところ、「肥水」とはお小水のことだから、あわせて他人の田んぼにお小水を流さない、つまりオシッコをするのはもったいないということになるでしょう。それは合ってるでしょうか。
以外にその答えは大体合っていますよ、よく調べたと褒めて差し上げましょう。もうちょっと詳しく説明すると、昔中国の農村では人間や動物のフンとかを肥料に、作物を育てていました。「肥水」はそれらが入った混合液のことで、植物にとっては天然で栄養豊富の養分、それにその養分の出所はかぎられているから、農夫にとってはありがたい宝物のようなものです。
それが原因で、農夫たちにとって貴重な「肥水」は普通自分の田んぼだけに使うもので、他人に与えることは考えられません。それはことわざの由来で、そこから転じて、おいしいとこや利益などは他人に分け与えない、という意味になる。
貶し言葉と思われがちだけど、場合によって作者がこめた感情は微妙に違います。利己主義で何もかも他人と分け合わないことを批判するより、優先順位によりまずは家族や団体内部で仲良くおいしいものを分けよう、というのが一般的な使い方です。明確な定義こそないが、個人的には中性的な言葉だと思います。例文を見ながら考えてみましょう。
①
A:「最近公司业绩良好,打算发一笔奖金给员工,你准备怎么分配呢。」
B:「那当然是肥水不流外人田,首先肯定要先犒劳一下我们自己部门、毕竟他们是最拼命的员工了」
-A:「会社の実績がかなり伸びたおかげで、社長は高額のボーナスを用意したと聞いたが、実行者のあなたはどのように分配するつもりなのか。」
-B:「それはもちろん私たちの部門が優先ね。何せ私から見れば、彼たちは社内で一番の働きものだから。」
②
A:「听说我们学校拿到了一个去国外留学的名额。」
B:「估计校长会把名额给他的孙子,毕竟肥水不流外人田。」
-A:「わが学校は外国留学の資格を一名確保したそうです。」
-B:「どうせ校長はそのチャンスを同じ学校の孫に与えるだろう。旨い汁は他人に吸わせないって。」
その類義語としては「近水楼台先得月」(月が一番きれいに見えるとこは湖にもっとも近い楼閣である)があげられます。関係者たちが優先的においしいとこを得らるという意味で、「肥水不流外人田」と違って、普通は褒め言葉です。
③
「我的父亲是画家,我也就近水楼台先得月,很早就对画画产生了浓厚的兴趣,并获得了父亲很多专业的指导。没有走弯路正是我很早就取得成绩的最大原因。」
「父上はプロの画家、そのおかげでわたしも小さい頃から絵を描くことに興味をもち、さらに父から専門的な指導もたくさん受けた。いままでずっと正しい道を歩んできた、それこそがまだ若い僕がこれほどの成果を収めた原因だった。」
まとめて、①は中性より、②はやや貶し、③は褒め言葉として使われています。
ご理解いただけたでしょうか。それでは、また会いましょう。
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