間違えると笑われる-兔子不吃窝边草中国で生活・仕事
兔子不吃窝边草[tù zi bù chī wō biān cǎo]
「兔子不吃窝边草」、直訳すると「うさぎは巣の周りの草を食べない」。ことわざを理解するには、まずちょっとおとぎばなしをしましょう。
山の奥に母ウサギと子ウサギが二匹住んでいた。成人になった子ウサギが母と離れる日が来た。「何が何でも自分の巣の周りの草は絶対に食わないこと」と、別れ際に母は子供たちに生活の知恵を授けた。
灰色の子ウサギは母上のことばを胸に、毎日遠いとこへ食べ物探しに行ってますが、別のとこに住んでいた黒色の子ウサギは、最初こそ母上の忠告を守っていたが、だんだん遠出するのをめんどくさがるようになって、すみかの近くにある草をつい全部食ってしまった。結果、ある日猟師が山に入って、子ウサギたちが巣に隠れたが、野草の偽装を失った黒ウサギの巣はすぐにばれてしまいました。
物語から察するに、うさぎは巣の周りの草を食べない最大の理由は、自分の身を守ること、そこから由来したことわざは「兔子不吃窝边草」。最初は悪党は自分の犯行がばれるのを恐れて、自分の住んでいるとこの近くでは悪事をはたらかないという意味もあったが、いまとなっては主に二つの場面で使われます。
一つは身近な異性に手を出さないことのたとえ。現代社会の人たちは仕事に追われ、出会いの機会が少ないうえに、異性の同僚や取引相手と関係を持つようになるのは、キャリアに悪影響を与えるリスクが大きい。そういった状況を指します、身近な異性とは普通同僚のこと。あとこの場合特に賛否とかの感情的な評価はありません。
もう一つは、自分の家族や友達に損害をもたらすことや反感をかうようなことはしないこと。ウサギさえ巣を守ってくれる草を食べないのに、あなたは家族の者にあんなことをするとは、といった状況で責めつけるときに使う言葉です。もちろんこの場合は貶す意味です。それぞれの例文を見てみましょう。
①
A:「老妈,再借我些钱,我要把上次输的钱赢回来」
B:「你又要去赌博啊,这可是你老爸看病的钱,兔子都不吃窝边草,你真的好意思拿吗」
-A:「母さん、もうちょい金を貸して、この前負けた分を取り戻すから」
-B:「またギャンブルなの、それはお父さんが病気の治療に充てる金よ、「ウサギさえ巣を守ってくれる草を食べないのに」、そんなことを言ってて恥ずかしくないか。」
②
A:「我看我们办公室的小王对小张有点意思,要不我们撮合一下他俩。」
B:「没戏,小张一直坚持着兔子不吃窝边草的原则,他不会在公司里找对象的。」
-A:「オフィスの王さんは張さんに気があるみたい、二人の仲を取り持ってみようか、わたしたちで。」
-B:「それは無理だな。なぜなら張のやつは同僚に手を出さない主義者で、彼女探しは絶対会社以外でやるだろう。」
③
「那二个小偷到处流窜作案,但从来没有在自己住的地方附近偷过东西,真就是兔子不吃窝边草啊。」
「あの二人の泥棒は逃げ回る先で犯罪を犯しているが、自分の住むとこで一度も手を出していない。まさに「ウサギは巣を守ってくれる草を食べない」のね。」
まとめて、③は犯罪者は身近のものに手を出さない、①は身内に被害をもたらすな、②は同僚に手を出さない、と言う使い分けですね。
ご理解いただけたでしょうか。それでは、また会いましょう。
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