間違えると笑われる-打肿脸充胖子中国で生活・仕事
打肿脸充胖子[dǎ zhǒng liǎn chōng pang zī]
世の中にはこういう人がたくさんいる。世間体を気にしすぎて、無理をしてまで、体裁を取り繕ろうと必死になる。かつての僕もそうだった、他人の前で自分のいいとこを必要以上に強調し、同時に弱点を悟らせないように偽装を施す。常によりよい印象を他人に与えようと心がけている。
この状態は中国語で「打肿脸充胖子」と言う。古代中国の唐では、太っている人を美人と認識されていたから、痩せている人間は自分もぼっちゃり体型になろうと躍起になる。その極端のやり方は自分の頬を腫れ上がるまで引っ叩いて、まるで自分が太っているように他人に見せかける。という言葉の由来の一説がある。
いまは、転じて世間体を気にしすぎて、やせ我慢するまで見栄を張るという意味になる。普通は貶し言葉として使われる。面子や世間体のために、自分の力が及ばないことを無理やりやろうとする/或いは過度に見栄を張る必要はない、やりすぎだ、といった話し手の感情が含まれています。例文を見てみましょう。
①
A:「这次的工作我一个人就能完成,不用你们来帮忙」
B:「你就不要打肿脸充胖子了,昨天看你通宵也没有什么进展,还是大家一起来想想办法吧」
-A:「今回の仕事はぼく一人でできる。お前たちの手助けは要らない。」
-B:「つまらない意地を張るなよ。昨夜は徹夜でも一人では解決できなかっただろう。みんな一緒にやろうぜ。」
②
A:「我请你们去附近的那家高级大酒店去吃一顿好的」
B:「你就不要打肿脸充胖子了,你的奖金还不够那里一顿饭钱,我们还是去老地方吧」
-A:「近くの高級レストランに行きましょう、僕のおごりです」
-B:「見栄を張るのはいいが、もらったボーナスはそれで消えちゃうよ。やっぱりいつもの店に行こう。」
③
「明明家里穷得已经揭不开锅了,在外面还表现得像个有钱人,这就叫打肿脸充胖子」
「貧乏人のくせに、外では金持ちのように振舞う。それこそが「打肿脸充胖子」と言うのね」
※「揭不开锅」は食材がないため、鍋の蓋を開けても意味がない。転じて、食べ物も買えないほど貧しい状況をたとえます。
ご理解いただけたでしょうか。それでは、また会いましょう。
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