間違えると笑われる-刀子嘴豆腐心中国で生活・仕事
刀子嘴豆腐心[dāo zǐ zuǐ dòu fu xīn]
よくあることですが、小さなきっかけで自分の子と喧嘩になって、最初は口答えをされると、頭に来てつい乱暴な言葉遣いを使ったが、冷静になったら、ちょっと言い過ぎたじゃないか、悪い影響を与えるようなことをしたのかなと反省するようになる。
その親のことを中国語では「刀子嘴豆腐心」と言う。ことわざどおり、口は刃物のように鋭いですが、心は豆腐のように柔らかい。要するに口が悪いが、根は優しい人を指します。こういうズバリ言うタイプは、他人を傷つけやすいですが、実際言うことと思うことはぜんぜん違って、悪気はないどころか、他人のことを思うからこそそのような言葉を口に出した、という状況で利用されるのが多い。
その反対語は成語「口蜜腹剑」、口から出た言葉は蜂蜜のように甘いですが、腹の中には剣を隠し持っている。転じて、裏表の言動がぜんぜん違う人、狡猾で陰険な人のことを指します。それぞれの例文を見てみましょう。
①
A:「那个领导说话有点冲,一副很凶的一样,我最不擅长和这种人交往了」
B:「不,他是刀子嘴豆腐心,表面上很凶,其实分配任务发奖金的时候都是很为员工着想的,建议你仔细了解一下」
-A:「あの上司はかなり強気で、いつも部下にきついことを言うし、恐ろしい顔をしてるし、そういうタイプは一番苦手。」
-B:「そうでもない。確かにそう見えるけど、実際ボーナスを出すときも、任務をアサインするときも、ちゃんと部下の立場で考えられるいい上司だよ。ちゃんと調べてみたら。」
②
「其实那些平时对学生很严厉的教师都是刀子嘴豆腐心,心里都是想着自己的学生能够健康成长」
「普段から学生に厳しい先生のほとんどは、偶にひどいことを言うけど、心はちゃんと学生思いです。学生たちはわが子のように健やかに成長してほしいと常に思っているだろう。」
③
A:「上次和小王起了点冲突,最终他先让了一步,事情也算完美解决了」
B:「我看未必,小王是那种口蜜腹剑的人,嘴上说的好听,但其实背地里不知道又再打什么坏主意」
-A:「前の揉め事ですが、結局は王が一歩引いたおかげで、すべては無事に解決できた」
-B:「そう簡単にいくのか。王のやつは裏表のある人、うまいことを言われたけど、実際何をたくらんでいるのか見当も付かない。用心したほうが身のためです。」
※「打坏主意」は悪巧みをする。
ご理解いただけたでしょうか。それでは、また会いましょう。
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