間違えると笑われる-不到黄河心不死中国で生活・仕事
不到黄河心不死[bù dào huáng hé xīn bù sǐ]
黄河(こうが)、中国では二番目の長い川、そして母の川とも呼ばれ、中国の文明を育んだ川。その名に因むことわざも多々ある。「不到黄河心不死」はその一例。「黄河にまで到達しないと、あきらめがつかない」⇒「黄河に着くと、(どうしようもないと悟り)あきらめがつく」という字面の意味。「不到黄河不死心」とも言う。ここの「死心」はイコール諦めがつく。
一応「あきらめないで最後まで粘りつく」という積極的な使い方と、「往生際が悪い、或いは勝ち目のないことにこだわりすぎ」という消極的な使い方はあるが、実際のとこ後者のほうが圧倒的に常用。要は貶し言葉として使うのが一般的。状況もわきまえず、他人からの勧告も聞かず、痛い目に会うまではあきらめも知らない頑固な人に使うケースが多い。
その類義語として「不见棺材不掉(落)泪」が挙げられます。その意味は棺を目の当たりにするまでは涙を流さない⇒棺を見ると、(自分の愚行を悔やみ)泣き出すという。例文を見てみましょう。
①
A:「他的做法已经被证明了是行不通的,他还要坚持吗」
B:「这人就是不到黄河心不死心,等失败了才会知道自己错了。」
-A:「彼の案は通用しないと証明されたのに、それでもやり通すつもりですか」
-B:「融通が利かない頑固なやつだ。壁にぶつかるまでは引き下がらないだろう。」
②
A:「都快要高考了,他还在天天玩手机吗」
B:「他就是不到黄河心不死,到时候他没考上大学看他怎么办」
-A:「彼はもうすぐ大学進学試験でしょう、なのに毎日携帯ゲームをやってるのはどういう了見だ」
-B:「他人の忠告に聞く耳を持たない彼のことだから、落第しないかぎり自分の過ちに永遠に気づかないだろう。」
③
「那些每天大量吸烟还不听劝的人就是不见棺材不落泪。等医院检查出肺病的时候可能已经晚了」
「忠告を無視して、毎日タバコを貪るヘビスモーカーたちは、健康診断で肺病が発覚されるときはもう手遅れ、そういうケースがしばしば耳に入る」
ご理解いただけたでしょうか。それでは、また会いましょう。
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