中国詩詞選読-第8回中国の歴史・文化

ポケットフジ / 2020-03-17 / Hit数:

元日(宋:王安石)

 

bào zhú shēng zhōng yí suì chú,    chūn fēng sòng nuǎn rù  tú  sū。

爆竹声中一岁除,春风送暖入屠苏。

qiān mén wàn hù  tóng tóng rì,    zǒng bǎ  xīn  táo huàn  jiù  fú。

千门万户曈曈日,总把新桃换旧符。


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1.訳文

爆竹の音で、一年が過ぎた、

暖かな春風の中、屠蘇酒を痛飲する。

夜明けの日差しが家々を照らす、

皆は旧い「桃符」を新しいのに取りかえる。

 

2.単語

元日:中国の春節のこと。

爆竹:先人たちが竹を火で焼き裂けた際に発した大きくて澄んでいる音。鬼を追い払ったことに始まる。

一(yí)岁除:一年が尽きた、一年が過ぎた。

屠苏:屠蘇酒のこと。春節の日、一年の邪気払いと延命の願いを込めて飲む薬酒。

千门万户:誇張表現、戸数と人口数がかなり多い様子。

曈曈:日の出のときに眩しくて暖かい様子。

桃:「桃符」のこと、古代中国は桃木で作った護符。普通は守護神の名前が書かれて、大門に吊るして厄払いとして使う守り札。

 

3.概説

この詩は目前の風景に触れて創作したいわゆる即興詩。詩は春節の新年を迎える様子の中から、代表的な場面をいくつか選んで描写したもの。例えば、爆竹を鳴らす、屠蘇を飲む、桃符を交換するなどの伝統風習で、年越しに満ちた歓喜の雰囲気の生活観を描いた。

作者は風習描写だけでなく、自分の理想と抱負も詩にこめた。作者は詩人であると同時に、国の宰相兼革命家でもあり、当時を新しい法律を推し進めようとしている。古い年が明け、新しい年を迎える。そして古い桃符を新しいほうに取り替える。そのすべてが作者の心境と合致する。それを介し作者は革命への自信満々と新しい国への憧憬を言い表した。


    我们的征途是星辰大海。以梦为马,不负韶华。




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